シラス壁とは?

九州地方における巨大噴火によって噴出した火山砕屑物は、地層として堆積した火山灰シラスとなることで、白さが特徴の地形を作り出しました。人類の長年の歴史の中では、シラスの利用法を模索する試みが行われ、やがては土木や建築の分野で使われるようになったのです。

 

シラスはコンクリートの骨材となる一方で、住宅建材としてはシラス壁の材料となりました。もともとは火山砕屑物ですから、シラスを構成する主成分はガラス質の珪酸や酸化アルミニウムであり、石英や斜長石などの造岩鉱物も含まれています。これらの鉱物は複雑な働きをするため、シラス壁として加工したときには様々なにおいを吸収し、消臭の効果を発揮します。酸化チタンの電気分解で空気清浄も促進するため、住居を常に清潔な状態で保てることも利点です。

 

シラス壁の大きな特性として、室内の湿度を調整できることも注目されています。日本の夏は高温多湿であり、シラス台地の九州でも同様に蒸し暑いのですが、シラス壁を使うことによって大幅に改善できます。湿度が高いときにはシラス壁が吸湿しますが、逆に乾燥しているときには湿気を放出してくれるため、快適な室内環境を自然な形で作り出すことができるのです。